感染症MERSの疑問…潜伏期間、症状、致死率、予防(更新情報あり) [MERS]
MERS(マーズ:中東呼吸器症候群)が韓国で発生し、二名の死者が出るなど、対応で混乱が生じています。
(6/10 追記あります)
このMERS、日本にはまだ上陸していないようですが、
隣の韓国では三次感染者もいることから、対岸の火事とは思えません。ここで、基本的なことについて、押さえておきたいと思います。
MERSとは、どんな感染症?
「コロナウイルス」というウイルスによる感染症です。
コロナウイルスというと以前SERS(サーズ:重症急性呼吸器症候群)が中国で発生しましたが、SERSのウィルスとMERSのウィルスは別のものです。
(厚生労働省より)
MERSに感染した時の潜伏期間は?
潜伏期間は感染してから発症するまでの期間のことですが、
MERSの場合、2.5日~14日とされています。ただし、2013年6月27日のWHO勧告では、潜伏期間は不確定であるとして、より長い期間の観察も必要と医療機関に求めています。
(Wikipedia「MERSコロナウイルス」)
MERSに感染するとどんな症状がおきるの?
発熱(38℃以上)、咳、息切れ、下痢などが現れます。
(厚生労働省より)
MERSの致死率は? 危険な病気なの?
韓国中央日報の記事によると、中東では致死率40%と、SERSや鳥インフルエンザと比べて高い数字です。韓国の場合、2015年6月2日時点で感染者が25名に対し、死者が2名(57歳女性、71歳男性)います。
「韓国に入ったMERS、変種の可能性」(中央日報)
「MERS、初の死者=三次感染者も-韓国」(時事通信)
MERSはどうやって予防するの?
MERSの感染経路は正確にはわかっていません。
中東では、ヒトコブラクダからMERSウィルスが発見された例があり、ラクダとの接触も感染源の一つと考えられます。
韓国の場合は、院内感染が起きています。中東から帰国した最初の感染者(68歳男性)から二次感染が発生し、そのうちの二人が死亡しています。さらに、二次感染して入院した患者(40歳男性)から二人が感染(=三次感染)していることもわかっています。
この感染症に対するワクチンなどはなく、一般的な感染症予防の方法が厚生労働省のホームページで公開されています。それによると
・石鹸と流水で手をしっかり洗う
・加熱していない肉や不衛生な状況で用意された食品の摂取を避ける
・果実や野菜は摂取する前に洗う
・農場の動物、家きん、野生動物に不用意に接触しない
・感染が広がっている地域では不用意に人と接触しない
・咳エチケット(咳やくしゃみをする時はティッシュペーパーで口と鼻を覆い、使用したティッシュペーパーはごみ箱に捨て、手を洗う)
・マスクの着用
そして、
・発熱、咳などの症状がある場合には、入国時に検疫所に相談する。また、帰国してから2週間以内に、発熱、咳などの症状が現れた場合には、医療機関を受診し、必ず渡航先を伝えてください。
(厚生労働省検疫所)
(6/10追記)
・もし、帰国後14日以内に発熱があって心配な場合は、まず「保健所に電話をして相談する」というステップを踏んだほうが良いようです。仮に感染していた場合、不用意に外出すると感染を拡大する恐れがあります。保健所に電話をすると、隔離処置などをとれる医療機関を紹介してもらえます。
日本では幸いなことに、まだ感染の確認はありませんが、
MERS感染者を乗せたアシアナ航空機がセントレアに着陸していた
という事件もあることから、今後も予断を許さない状態であることは間違いありません。
これからも状況を注意して見守っていきます。
(関連エントリー)
「韓国で感染拡大中のMERSの最新情報、診断方法など」
「日本でMERS感染者が表れたときの対応、市民の対策は?」
一万円のマスクがMERS予防に良いらしい [健康]
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(6/10 追記あります)
このMERS、日本にはまだ上陸していないようですが、
隣の韓国では三次感染者もいることから、対岸の火事とは思えません。ここで、基本的なことについて、押さえておきたいと思います。
MERSとは、どんな感染症?
「コロナウイルス」というウイルスによる感染症です。
コロナウイルスというと以前SERS(サーズ:重症急性呼吸器症候群)が中国で発生しましたが、SERSのウィルスとMERSのウィルスは別のものです。
(厚生労働省より)
MERSに感染した時の潜伏期間は?
潜伏期間は感染してから発症するまでの期間のことですが、
MERSの場合、2.5日~14日とされています。ただし、2013年6月27日のWHO勧告では、潜伏期間は不確定であるとして、より長い期間の観察も必要と医療機関に求めています。
(Wikipedia「MERSコロナウイルス」)
MERSに感染するとどんな症状がおきるの?
発熱(38℃以上)、咳、息切れ、下痢などが現れます。
(厚生労働省より)
MERSの致死率は? 危険な病気なの?
韓国中央日報の記事によると、中東では致死率40%と、SERSや鳥インフルエンザと比べて高い数字です。韓国の場合、2015年6月2日時点で感染者が25名に対し、死者が2名(57歳女性、71歳男性)います。
「韓国に入ったMERS、変種の可能性」(中央日報)
「MERS、初の死者=三次感染者も-韓国」(時事通信)
MERSはどうやって予防するの?
MERSの感染経路は正確にはわかっていません。
中東では、ヒトコブラクダからMERSウィルスが発見された例があり、ラクダとの接触も感染源の一つと考えられます。
韓国の場合は、院内感染が起きています。中東から帰国した最初の感染者(68歳男性)から二次感染が発生し、そのうちの二人が死亡しています。さらに、二次感染して入院した患者(40歳男性)から二人が感染(=三次感染)していることもわかっています。
この感染症に対するワクチンなどはなく、一般的な感染症予防の方法が厚生労働省のホームページで公開されています。それによると
・石鹸と流水で手をしっかり洗う
・加熱していない肉や不衛生な状況で用意された食品の摂取を避ける
・果実や野菜は摂取する前に洗う
・農場の動物、家きん、野生動物に不用意に接触しない
・感染が広がっている地域では不用意に人と接触しない
・咳エチケット(咳やくしゃみをする時はティッシュペーパーで口と鼻を覆い、使用したティッシュペーパーはごみ箱に捨て、手を洗う)
・マスクの着用
そして、
・発熱、咳などの症状がある場合には、入国時に検疫所に相談する。また、帰国してから2週間以内に、発熱、咳などの症状が現れた場合には、医療機関を受診し、必ず渡航先を伝えてください。
(厚生労働省検疫所)
(6/10追記)
・もし、帰国後14日以内に発熱があって心配な場合は、まず「保健所に電話をして相談する」というステップを踏んだほうが良いようです。仮に感染していた場合、不用意に外出すると感染を拡大する恐れがあります。保健所に電話をすると、隔離処置などをとれる医療機関を紹介してもらえます。
日本では幸いなことに、まだ感染の確認はありませんが、
MERS感染者を乗せたアシアナ航空機がセントレアに着陸していた
という事件もあることから、今後も予断を許さない状態であることは間違いありません。
これからも状況を注意して見守っていきます。
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