めだか保育園死亡事故、園長の会見には不可解なところがある? [事件事故]
2017年8月24日に、さいたま市の認可保育所「めだか保育園」のプールで4歳の女の子がおぼれ、亡くなるという事故がありました。
この事故に関して、保育園の園長が記者会見を開き謝罪しました。
ただ、この会見で、園長の発言にちょっと不可解なところがあると管理人が感じたことをまとめます。
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事故があったのは、埼玉県さいたま市緑区大間木(おおまぎ)にある「めだか保育園」で、社会福祉法人こぐま会が運営しています。
この社会福祉法人こぐま会は、こぐま保育園、やまばと保育園、めだか保育園と三つの保育所を運営しており、めだか保育園はその中でも2008年開園と一番新しい保育園です。
0歳児から5歳児までを保育しており、園児の定員は合計で60名です。保育理念として「全ての子ども達の全面発達を保障する」を掲げており、リズム運動や泥遊びなど、体を存分に使った遊びを取り入れているようです。
事故があったのは8月24日の午後3時40分ごろで、女性保育士から「気がついたら浮かんでいた」と119番通報がありました。
このプールは園庭に仮設されているもので、縦6メートル、横4.7メートル、深さは70~90センチメートルだそうです。4歳の女の子ですと、頭は出るかもしれませんが、少し深めですね。
事故があった当時は年少(3歳児)~年長(5歳児)の園児19名がプール遊びをしており、保育士2名が付き添っていました。
めだか保育園の黛秋代園長は記者会見で、目を離したわずかな時間に溺れたようだと説明したそうです。
この記者会見での園長の話を聞いて、管理人が不可解に感じたところをいくつかあげてみます。
事故が起きた24日は、めだか保育園でのプール最終日でした。
仮設しているプールの解体作業にあたり、設置していた滑り台を、見守りをしていた保育士が撤去している隙に溺れたらしい、ということなんですが、その時間がわずか30秒~1分ということだったそうなんです。
んーそんなに短時間でおぼれるものでしょうか?
調べてみたところ、海外のライフセーバーがプールでおぼれた女の子を助ける動画というのを見つけました。
そこに寄せられたコメントによると、溺れた人がもがく時間は20秒~1分程度で、そのあとは沈むそうです。
目を離した直後に溺れると、そういうことは起きる可能性があるということになります。
ただ、おそらく、実際のところ溺れたのはもっと前で、プールから完全に目を離した時間が1分未満だったとしても、それ以前から滑り台のほうに気を取られて気がついていなかったんじゃないかと思います。
実際、他の園児たちが「あー」と声を上げたことで、保育士は気がついたそうなので……
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事故の起きたプールは深さ70~90センチメートルあったということで、これは滑り台を設置する関係上、ある程度の深さを確保したのだと思いますが、やはりちょっと深いですよね。
おそらく、年少(3歳)児だと完全に足がつかない可能性もあります。お亡くなりになった女の子の身長がどれくらいかはわかりませんが、ニュースによれば腹ぐらいの高さだったそうで、ちょっと足を滑らすとかするだけで簡単に水を飲んでしまう深さだったと考えられます。
人間は膝の高さくらいの深さでも溺れることはありますので、本当に油断できません。
この保育園の保育士の数が足りないのでは? という疑問もありますが、これは法律で「保育士の配置基準」というのが定められています。
それによると、3歳児の場合は園児20人に対して保育士が1人以上、4~5歳児の場合は園児30人に保育士1人以上という基準になっています。これに照らし合わせると、今回の事故の現場となっためだか幼稚園の場合、3~5歳児19人に対して2人の保育士ということになりますから、設置基準は満たしていることになります。
ただこれは、通常の保育の場合であって、プールでの水遊びでは、別の視点で見る必要があると思います。
先程の動画では、ライフセーバーが溺れている女の子を発見して10秒以内に救助に入っています。ただこれは、ライフセーバーとして厳しい訓練をしているからできる技であって、普通の保育士の方にこのレベルを求めるのは厳しいです。
そう考えると、この深さのプールで子供を見守る場合、プールの中に最低1人、できれば2人の見守りは必要だと思います。
実は、これも通常は3人体制のところを2人体制にしたそうです。
そして、その2人の保育士がそろって滑り台の撤去をしていたということで、プールの中には誰もいなかったということになります。仮に溺れたのをすぐに発見したとしても、プールに入って助けに行くまでに、間に合わなかった可能性がありますね。
そもそもこれまでの運用では、年次の違う園児を混ぜてプールには入らせず、さらに滑り台の撤去は園児が全員プールから出た後に行っていたそうなんです。
それが今回、なぜ園児たちを残した状態で撤去を始めたのか? 段取りがいい加減だったという批判が起きても仕方がありません。
もしかすると、そのような運用ルール自体無く、現場の保育士に任せきりだったのかもしれません。
さらに、プール遊びを午後にするというのも、管理人個人としては疑問に思います。というのも、昼寝後とはいえ、午後は午前中に比べて園児が疲れているからです。
会見では「直前まで元気だった」という話が園長からありましたが、午後は注意力も落ちて事故が起きやすい時間帯です。
園長が会見で嘘をついているかどうか、嘘をつくつもりはなくても事実誤認、あるいは安全上の認識不足も考えられます。
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園長の会見内容から、今回の事故は、色々と普段はやらないことをしてしまったために起きたと思います。
一つ一つは小さい(?)変更点なのですが、これらが重なったことから、事故が起きる必然性もあったと管理人は感じました。
水の事故は本当に痛ましいです。安全面をしっかりとして、遊ばせてほしいと思います。
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この事故に関して、保育園の園長が記者会見を開き謝罪しました。
ただ、この会見で、園長の発言にちょっと不可解なところがあると管理人が感じたことをまとめます。
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めだか保育園で起きた事故
事故があったのは、埼玉県さいたま市緑区大間木(おおまぎ)にある「めだか保育園」で、社会福祉法人こぐま会が運営しています。
この社会福祉法人こぐま会は、こぐま保育園、やまばと保育園、めだか保育園と三つの保育所を運営しており、めだか保育園はその中でも2008年開園と一番新しい保育園です。
0歳児から5歳児までを保育しており、園児の定員は合計で60名です。保育理念として「全ての子ども達の全面発達を保障する」を掲げており、リズム運動や泥遊びなど、体を存分に使った遊びを取り入れているようです。
事故があったのは8月24日の午後3時40分ごろで、女性保育士から「気がついたら浮かんでいた」と119番通報がありました。
このプールは園庭に仮設されているもので、縦6メートル、横4.7メートル、深さは70~90センチメートルだそうです。4歳の女の子ですと、頭は出るかもしれませんが、少し深めですね。
事故があった当時は年少(3歳児)~年長(5歳児)の園児19名がプール遊びをしており、保育士2名が付き添っていました。
めだか保育園の黛秋代園長は記者会見で、目を離したわずかな時間に溺れたようだと説明したそうです。
園長の会見で不可解なところ
この記者会見での園長の話を聞いて、管理人が不可解に感じたところをいくつかあげてみます。
目を離した隙のわずかな時間
事故が起きた24日は、めだか保育園でのプール最終日でした。
仮設しているプールの解体作業にあたり、設置していた滑り台を、見守りをしていた保育士が撤去している隙に溺れたらしい、ということなんですが、その時間がわずか30秒~1分ということだったそうなんです。
んーそんなに短時間でおぼれるものでしょうか?
調べてみたところ、海外のライフセーバーがプールでおぼれた女の子を助ける動画というのを見つけました。
そこに寄せられたコメントによると、溺れた人がもがく時間は20秒~1分程度で、そのあとは沈むそうです。
目を離した直後に溺れると、そういうことは起きる可能性があるということになります。
ただ、おそらく、実際のところ溺れたのはもっと前で、プールから完全に目を離した時間が1分未満だったとしても、それ以前から滑り台のほうに気を取られて気がついていなかったんじゃないかと思います。
実際、他の園児たちが「あー」と声を上げたことで、保育士は気がついたそうなので……
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プールの深さ
事故の起きたプールは深さ70~90センチメートルあったということで、これは滑り台を設置する関係上、ある程度の深さを確保したのだと思いますが、やはりちょっと深いですよね。
おそらく、年少(3歳)児だと完全に足がつかない可能性もあります。お亡くなりになった女の子の身長がどれくらいかはわかりませんが、ニュースによれば腹ぐらいの高さだったそうで、ちょっと足を滑らすとかするだけで簡単に水を飲んでしまう深さだったと考えられます。
人間は膝の高さくらいの深さでも溺れることはありますので、本当に油断できません。
見守りの人数
この保育園の保育士の数が足りないのでは? という疑問もありますが、これは法律で「保育士の配置基準」というのが定められています。
それによると、3歳児の場合は園児20人に対して保育士が1人以上、4~5歳児の場合は園児30人に保育士1人以上という基準になっています。これに照らし合わせると、今回の事故の現場となっためだか幼稚園の場合、3~5歳児19人に対して2人の保育士ということになりますから、設置基準は満たしていることになります。
ただこれは、通常の保育の場合であって、プールでの水遊びでは、別の視点で見る必要があると思います。
先程の動画では、ライフセーバーが溺れている女の子を発見して10秒以内に救助に入っています。ただこれは、ライフセーバーとして厳しい訓練をしているからできる技であって、普通の保育士の方にこのレベルを求めるのは厳しいです。
そう考えると、この深さのプールで子供を見守る場合、プールの中に最低1人、できれば2人の見守りは必要だと思います。
実は、これも通常は3人体制のところを2人体制にしたそうです。
そして、その2人の保育士がそろって滑り台の撤去をしていたということで、プールの中には誰もいなかったということになります。仮に溺れたのをすぐに発見したとしても、プールに入って助けに行くまでに、間に合わなかった可能性がありますね。
プールの運用体制
そもそもこれまでの運用では、年次の違う園児を混ぜてプールには入らせず、さらに滑り台の撤去は園児が全員プールから出た後に行っていたそうなんです。
それが今回、なぜ園児たちを残した状態で撤去を始めたのか? 段取りがいい加減だったという批判が起きても仕方がありません。
もしかすると、そのような運用ルール自体無く、現場の保育士に任せきりだったのかもしれません。
さらに、プール遊びを午後にするというのも、管理人個人としては疑問に思います。というのも、昼寝後とはいえ、午後は午前中に比べて園児が疲れているからです。
会見では「直前まで元気だった」という話が園長からありましたが、午後は注意力も落ちて事故が起きやすい時間帯です。
園長が会見で嘘をついているかどうか、嘘をつくつもりはなくても事実誤認、あるいは安全上の認識不足も考えられます。
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めだか保育園の事故の教訓
園長の会見内容から、今回の事故は、色々と普段はやらないことをしてしまったために起きたと思います。
- プールを深めにしていた
- 見守りの人数を3人体制から2人体制にしていた
- 年次の異なる園児をプールに入れていた(いつもは年齢別にしていた)
- 園児がいない状態で片づけるはずの滑り台を、園児がいる中で片づけ始めた
一つ一つは小さい(?)変更点なのですが、これらが重なったことから、事故が起きる必然性もあったと管理人は感じました。
水の事故は本当に痛ましいです。安全面をしっかりとして、遊ばせてほしいと思います。
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